この帽子をデザインする際に自分自身に対して高いハードルを課しました。
それは、全てCIRQUTUREの帽子作りから生まれた端材（＝通常ならゴミになるもの）と
生産工場に半端に残ってしまいデッドストックと化して眠ったまま、いつ捨てられていもおかしくない材料だけを使用し、何の材料も新たに買わないこと。端材を使ったから貧相なデザインになるのではなく、端材を使ったからこそ、他に無いデザインにする事。全ての花は、CIRQUTUREにとって大事な人達の誕生花に決めて、それらを抽象化し、美しい花々をこしらえました。
美しい花部分だけではなく、花が咲く為に必要な根っこの部分も敢えて表現しました。この帽子のコンセプトである（人の力）を表現するには、華やかな花だけではなく、土の中に隠れている「根」は必ず必要なものである、と伝えたかったのです。
クラウンは細いベルベットリボンを手編みして、ブリムは上質なベルベット生地で縫製。つくりづらい素材を使用し、帽子本体にも高い技術がつかわれています。