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11月上旬発送予定 CIQ294 Mélancolie
幕が下りたあと、丸い背中に宿る哀愁。
【素材】
本体:ウール65% モヘヤ34% ナイロン1%
リボン:レーヨン80% ナイロン20%
ポンポン:フォックスファー
前足(腕):BLKウィーゼルファー PNKラビットファー(レッキス)
チュール:ナイロン100%
【SIZE】
ONESIZE
約56cm~59cm 伸縮あり
【生産国】
made in JAPAN
2026AWのテーマ、Pale Parade — 色褪せたパレードの主人公となるアイテムです。
このコレクションで見ているのは、パレードやサーカスの真っ最中ではありません。すべてが終わった、そのすぐあと。さっきまでそこ にあった非日常のきらめきと、少しずつ戻ってくる現実。そのどちらにもまだ完全には戻りきれず、非日常と現実のあわいに佇んでいるような時間です。CIRQUTUREは、サーカスというものをひとつの大きなテーマとしてきました。けれど、サーカスは楽しいだけではありません。幕が下りたあとに残るもの悲しさ。演じる側にも、そのあとには日常が続いていくこと。楽しい時間をつくり終えたあとの、静かな疲労。今回表現したかったのは、そんな哀愁です。そして、それは人間だけのものなのだろうか、とも思いました。動物たちにも哀愁があるように見える瞬間があります。 誰かに非日常を届けた側にも、現実は続いていく。そのときに残る、少し切なくて、どこか優しい、美しい疲労感。その色を表現したのが、PINKのパンダです。一見するとパンダの顔をしています。けれど、この少し奇妙な生き物を眺めていると、だんだん人間そのものに見えてきます。とくに後ろ姿。丸い背中をこちらに向け、少し猫背で佇む姿には、妙な哀愁があります。パンダの後ろ姿なのに、その哀愁は人間のものとほとんど変わらない。その佇まいを帽子として表現するため、本体は手編みで仕立てています。手編みの風合いを生かしながら、背中の丸さや、少し猫背になった身体のラインまでつくっています。パンダの顔はSAGAブランドのフォックスファーを使用。毛の流れや毛足、ボリュー ムを見ながら顔を立体的につくり、どこか哀愁のある、まるで道化師のようなパンダの表情を表現しています。これは、毛皮を扱うことに熟練した職人だからこそ可能になる仕事です。 腕にも本物の毛皮を使っています。PINKの腕にはレッキスラビットファー。BLACKの腕にはウィーゼルと呼ばれるイタチ科の毛皮。ただ可愛いパンダをつくるためではありません。丸い背中、少し垂れた目、毛皮の表情、手編みの揺らぎ。そのすべてを重ねることで、哀愁と愛嬌が同居する、ひとつの奇妙な生き物をつくっています。この佇まいを表現 するために、素材も技術も惜しみなく注ぎ込みました。アイテム名は、Mélancolie=哀愁。少し可笑しくて、少し切なくて、 なぜか惹きつけらる。パレードが終わったあと、静かに残されたこのパンダは、もしかすると、私たち人間そのものなのかもしれません。