CIQ178 memoire
memoire 思い出。記憶。
過去の産物を帽子に変えて記憶を残す。
良いものを残す。活用できるものに姿を変える。
ヴィンテージの着物用のデッドストック素材を使用したアップサイクル商品。
【素材】
本体:シルク40% 綿35% レーヨン15% ポリエステル10%
チュール:ナイロン100% 裏地:綿100%
【SIZE】
頭周り約57.5cm(サイズ調節有り-2cm)
【機能】
・左右に垂らしたリボンは着脱可能に
なっております。
・サイズ調節付きです。
スベリ内側のアジャスターで2cm程度小さくする
ことができます。
【生産国】
made in JAPAN
1点づつ、CIRQUTUREの製作キャストによって手縫いされたマテリアルを
ウェディングドレスのクチュリエによって立体的に組み上げております。
小振りな形ですので屋内で被ったままでも気になりません。
~Peacock(孔雀柄 Red)
日本3大友禅の中で最も歴史のある京友禅は元禄時代に京都で生まれた染色技法だそうです。仕上がるまでには15〜20工程あって、京都ではそれぞれに専門の職人がおり、専業分業化しているそうです。
こちらの京友禅は、970年代後半から1980年代前半に織られた反物であると予想されます。金銀など数種類の箔や粉を用いて、彩りや輝きを上品且つ高級品に表現できる金彩友禅という技法で作られたものです。ふんだんに金を施し、絢爛豪華な桃山文化の花鳥モチーフが表現されています。土台は京縮緬(ちりめん)となっています。
豪華な雄の孔雀を中心に置いて1点づつ柄合わせを行って手裁断しています。
こちらにはITALYのLUSI社の刺繍モチーフを合わせ、手でちぎったチュールを更に組み合わせて印象的な唯一無二のベレーとなりました。
~Feather(羽根/ペイズリー柄 Sax)
こちらの柄も前述させていただいた京友禅です。 約40年間横浜の老舗呉服店に保管されていたものを譲り受け、小振りなベレーに仕立てました。
孔雀の羽根やペイズリーを配置した図案は着物でありながらどこか異国情緒漂うものです。また女性らしい、優しいながらも個性のある色彩が特徴的です。
京縮緬(ちりめん)に友禅染された染色技法で作られた素材に、手刺繍のビーズモチーフ、羽根に模したシルクオーガンジーパーツをあしらい、ベレー全体をチュールで覆うことによってドラマチックな印象を作っています。
~Lily(ユリ柄 Beige)
こちらは産地が不明な状態で譲り受けたものですが、技法としてはほぐし織ではないか、ということです。ほぐし織とは、横糸を抜きながら織る織り方のことで、織機の横に人が常駐し、人の手で糸を抜かねばならず、手間の掛かる作業を繰り返し黙々と行ってできあがる織物で、通常の軽く2倍の時間を要するのだそう。
横糸を抜くことで、縦糸が作ろうとする柄がずれ、水彩絵の具で描いたぼかし絵のような優しいタッチが生まれるのです。
アンティーク着物で人気の銘仙もこの技法で作られるそうです。
この銘仙のような夏の涼やかな生地をベースに、フランスの高級レースメーカーSOLSTISS社のスイートなレースパーツやスパンコール刺繍のパーツを合わせ、ベレーの中に小さな庭園を作り出しました。


















